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渦中はみえない

20歳から20年以上お付き合いしてきた

パニック障害。過呼吸。

ここ数年は、発作がなくなりました。

パニック障害は、突然起こります。

前ぶれがないことも多く、

あ、やばい!とおもったときには、息ができない。

地球から自分だけ、外に出されたような気持ちになり、
まわりには何もない、助けてくれるひともいない、

救急車をよんでも、どうせたいしてなにもしてくれない、

など、どんどん勝手な不安要素が舞い降りてきて、

ただ、息が吸えない。

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喉に穴をあけてくれ...と、何度となく思った。

現在は、パキシルというお薬で、セロトニンを常に一定にしておき、

(パキシルは、憂うつな気分や不安感をやわらげ、意欲を高めるお薬です)

不安感を、あげないようにしておくと、

急なパニック障害をおこさなくなりました。

私の場合は、パキシルが有効です。

それでも、あれ、やばいかも、というときもあります。(例えば、美容室にいったときや、過労の状態のとき、夜考え事をしているときなど)

そんなときは、頓服薬を常に持ち歩いているので、

1〜10錠までは、飲んでいいことになっていて、

今まで半錠で、どうにかストップしているので、

1錠ものんだことはありません。

わたしの話はさておき、

何が言いたいかというと、

過呼吸をおこしかけている、また起こしてしまったとき、

わたしはすぐ、飲み物をとりにいきます。

できれば冷たいもの。それを一気にのみます。

部屋中をうろうろしながら、テレビをつけたり、

音楽をながしたりして、気を紛らわせながら、

飲み物をのむ。

そして、外に出る。

冬なら外の冷たい空気に身を置く。

寒いと感じる。冷たい空気を吸っている感覚を

つくる。

それでもだめなら、頓服薬をのみます。

以前、子宮から大量出血して、救急車で夜間の救急病院に運ばれた時、

隣のベッドにいた方が、パニックをおこして、

運ばれてきていました。

苦しい、苦しいとずっと訴えていて、

わたしまで苦しくなりそうになった思い出がありますが、

そのとき、救急隊員が、

「お名前と、住所を教えてください」としきりに

話しかけていました。

実はこの方法、有効なんですよね。

パニックの渦中にいるときは、なにも状況が

みえなくなるし、だれも信用できないんです。

でも、名前と住所をきかれ、

意識を現在地に戻す作業は、わりと冷静になれるんです。

渦中から、今いる位置に、意識を戻してくれる。

少し気持ちが楽になります。

なったことがあるひとしか、苦しみはわかりません。

本当に、死ぬほど苦しくなります。

脳が、1ミリくらいしか、機能していない感覚。

恐ろしいです。でも、その渦中から、抜け出す手段は、

いくつもあって、意識をシフトチェンジできるようになれば、

わたしのように、発作がない期間を作れると、

思っています。

一緒に、乗り越えましょう!